私は時間のことを忘れ、ひたすら頼まれた書類を作り上げていく。
お昼になったことも忘れるくらい。
お昼だと知らせてくれたのは美和が営業部に来たから。
「令奈〜、お昼だよ?ランチ行こ♪」
あ、もうこんな時間なんだ。
でもこの書類まだまだ時間かかりそうだし、お昼取ってる時間なんてないよな……
「ごめん、美和。今日お昼パス」
「えー、なんで?まだかかるの?
仕事でも、お昼は取らないと」
「んー……でもこの書類、なるべく早く終わらせたいから。ごめんね?」
「もう!わかったよ!
じゃあ、今週金曜日はいつものメンバーで居酒屋は絶対付き合ってよ?」
「わかったわかった。付き合いますよ」
そう言ったら美和は満足そうに「じゃあ、またね〜」と手を振って営業部を出て行った。
そういえば最近、部長と神崎部長と美和と飲んでなかったっけ……
部長は行ってたみたいだけど、私は色々ありすぎて顔も出してなかったな。
今週はちゃんと行こう。



