突然すぎてびっくりした私は、勢いよく引き出しを閉めた。




「雛沢、どうした?」




「あ、いいえ。なんでもないです。
どうしました?」





「あー、いや、これ頼みたいんだけど」





「あ、わかりました。
いつまでに仕上げたらいいですか?」





「なるべく早くがいいから、他の仕事後回しで頼みたいんだが」





「わかりました、急いでやります」





部長から書類を受け取り、さっきのこと忘れたかのように取り組んだ。





こんなこと、いちいち気にしてなんていられないからね。