「いい加減にしろ、令奈!
お前、少しでもお義父さんの気持ち考えたことあるか?
昔どうだったとしても、今こうやって頭をさげている。
それは本当にお前のこと大事に思っていて、過去のこと後悔してるからだろうが。
お前に会うことだって、怖いはずだぞ!」
部長が怒っている……
パパの気持ちって……
もう、わかんないよ……
「桜木さん、いいんです。
嫌われていて当然なことを、俺はしてしまったんですから」
「ですけど……雛沢さん、本当にいいんですか?
父親と子供なのに、こんなことで壊れちゃっていいんですか?
僕はダメだと思います。
僕はこれで失礼しますので、あとは2人でゆっくり話し合ってください」
そう言って部長は部屋を出ていった。
残された私とパパ。
気まずい空気だけが流れていた。



