俺様上司と私の秘密の恋。







逆方向と伝えると、部長は口をあんぐりあけていた。





「おまっ……なんで、早く言わねぇんだ」





「すいません、なんも考えないで歩いてたもんで、周りなんて見てなくて…気づかなくて……
なので、遅くなってしまうのでここで大丈夫です」





と、伝えると部長はため息をついた。





ため息つかないでください。





「バカだな、雛沢って。
ほら、行くぞ」





そして部長は反対方向に向かって歩き出した。





本当に家まで送ってくれるの?





こんなの女子社員が見たら………





想像するだけで震えてきた。