そろそろ帰ろうかな。
「じゃあ、私はこれで失礼しますね」
「え、令奈!帰るの?」
「うん、ちょっと飲みすぎたかも」
私はビールをずっと飲み続けてて、軽く6杯は飲んでるだろう。
ちょっと酔ってる気がする。
「大丈夫?令奈が酔うなんて珍しい」
確かに、珍しいかも。
「雛沢、送ってくよ」
そう言ったのは桜木部長。
「いいえ、1人で大丈夫ですよ」
こんなとこ会社の人たちに見られたらやばいよ、絶対。
「いいから、送ってく。
上司の言うことは素直にはいと聞いておけ」
そう言って財布から私の分と部長の分のお金を出して、
「誠、これ2人分。会計頼んだ」
と、伝え私の腕を引っ張ってお店を出た。



