気を抜く間が無かったことに気付いてなかった。 音にも気配にも視線にも人一倍敏感で、相手の望む返答や表情だけを求められるままに返して過ごした。 成績がよかったのは満点のテスト用紙を持って笑うと父の機嫌がよくなるから。ご飯を完食するのも、はるが好き嫌いの多い子だったから。はるが怒られないように「ちょうだい!」と笑った。 はるは好き嫌いもあって成績も中の下、我儘も言うし夢もあって反抗もする。普通の子に育った。 可愛くて仕方なかった。 シスコンになるのも無理ないと思う。