作家たちの話

叫び声を聞いて、お母さんが駆けつけました。

「どうしたの!?」

中に入ると、うずくまっている昌行君が目に飛び込んできました。

「昌行……昌行!」

抱き抱え、名前を呼びました。
すると、昌行君はゆっくりと目を開けました。

「よかった……!」

「お母さん……」

笑い声は聞こえません。もういなくなったのでしょうか。

「まさか倒れるなんて……病院に……」

「病院?ううん、行かなくていいよ。どこも悪くないよ?」

昌行君は起き上がり、外に出ました。

その後は何も起きませんでした。
あれは何だったのか、今でもわかりません。

数年後の帰り道、友達が祠の所で立ち止まりました。

「ちょっとお願いしていこうっと」

不気味と思った自分に天罰が下ったのか、違うもので、たまたま同じ日に見てしまったのか……。

お祈りする友達の後ろ姿を見ながら、心の中で謝りました。