作家たちの話

「石蔓君か……どうだった?」

階段を降りたところに、ちょうど島矢が通りがかった。

「探し物をしていたらしい。あいつが戻ってきたら、何を探していたのか聞くぞ」

「面白いものが見つかりそうだよね。財宝とかだったら山分け……」

「いや、俺らは何もしていないからな……取るのは流石に駄目だろ……」

恐らく、財宝の類いは無いだろう。
その後椿森が戻ってきて、三人は自分の席で待機していた。

「おまたせしましたー」

「おう、高郷。探し物は何だったんだ?」

石蔓はにやにやと笑っていた。

「……ああ、本ですよ。読んだことがない本があったんです。パクっちゃおうかな……なんて、冗談ですよ!」

高郷は冷や汗をかいた。笑って逃げ切りたかったが、石蔓は見逃さなかった。

「そうか。俺がいたときは、金属を触っていたと思うんだが……」

「気のせいだと思います」

「俺は気になるから後で見に行く。あの音を立てたのは、もしかして幽霊かも知れないしな……」

高郷は黙り込んだ。

「もうやめてあげよう」

「そうだな……少しやりすぎた……」

高郷は、ほっと一息ついた。

「さて、次は誰にする?」

「はいっ!ずっといなかったので僕で……」

「それじゃ、よろしく」

石蔓は、何かしてくるかもしれないと思い、身構えた。

「下校中の小学生が見たものです……」