作家たちの話

「なあ、良い話だって言ったよな?」

「ああ、うん。言ったね」

「これのどこが良い話だよ!」

机にバンッと手をついて身を乗り出した。

「生きている人間が怖いって話で良いのを思い出したからそう言っただけだよ」

確信犯か、天然か……。わからないが、石蔓は予想を裏切られて暴れだしたくなった。

「小学三年生で捕まらずに殺すなんて……。これで味を占めて、気に入らない人を殺し続けないかしら……」

「大丈夫だよ。どうせ死んだからな」

少なくとも、公園に行った日以降に殺るのはありえないと思った。

「そういえば、高郷は二回くらい抜けてるよな」

「そうだね。お腹の調子が悪いのかな?なら、早く寝た方がいいんじゃないかな」

「話している時とか元気そうだったわよ?何をしているのかしら?」

何度も席を離れる高郷の謎……。三人は気になって仕方ない。

「気になるし探そうよ」

「そうね、暗いから迷ったという可能性もあるし……行きましょう」

「あいつのことだから、驚かす準備でもしているのかもしれない……事前に食い止めるぞ」

棚にポンと置かれていた雑誌を丸め、握りしめた。

「それなら面白そうだし止めないよ」

島矢が一階、椿森は二階の左側、石蔓は二階の右側を探すことにした。