作家たちの話

「白雪」

ある日、大雪で学校が休みになりました。もちろん外に出るなと言われましたが、四年三組の男子たちは外に出ました。

重そうな雪を被って木の枝が俯いています。雪は足首のところまで積もっています。面白くって雪を踏みしめます。後ろには足跡が出来ていました。

最初の方は皆、雪合戦や雪だるまを作って遊んでいましたが、だんだん風が強くなってきました。顔に当たる風が痛い、目に雪が突っ込んできます。

「帰ろうぜ」

クラスのムードメーカーの男子がそう言うと、皆頷きました。

ざくっざくっと雪を踏んで歩きます。家が近い子はよかったのですが、遠い子はこの寒い中を歩いて行かなければいけません。

長靴の中に雪が入って足が冷たい。鼻が痛い。目もだんだん開け辛くなってきます。

歩くスピードも遅くなった気がしてきます。歩いても歩いても家に着きません。

このまま死んでしまうのかもしれないと思うと、怖くなってきます。

「ごめんなさい……助けて……」

お母さんや先生、友達のことを思い出します。こんなことになるなら外に出なければよかったと後悔しました。