作家たちの話


椿森の話が終わった。

「悲しい話でしたね……」

「死んでからも子を思う気持ちか……」

高郷と島矢が言う。こういう話に弱い石蔓は泣きそうになるのを堪えていた。

「ティッシュ……」

「無くても大丈夫だ!」

島矢が近づけてきたティッシュを押し戻す。

「次は誰にします?」

「言い出しっぺのお前だ!」

石蔓がそう言ったので、高郷の番になった。仕方無いというような様子で話し始める。

「これは、とある田舎の少年の話です……」