作家たちの話

その後、お風呂に入ってすぐに寝た。夢には出てきませんようにと祈りながら。

駅のホームに自分しかいなかった。電車がもうすぐ到着するらしく、黄色い線の内側で待っていた。

誰かが横を走り過ぎた。次に起こることは予想できた。

体の一部が線路に散乱し、右足は車輪に巻き込まれている。ホームにも血が飛び散っていた。


そこで飛び起き、トイレに行った。
もう嫌だ。今日は病院にいかないと。


「いってきます」

「いってらっしゃい」

見送った後、すぐに病院に行く準備をする。早くあの光景から離れたい。

鍵を閉めて、早足で病院に向かう。幻覚は今のところ現れず、もう少しで病院につくというところだった。

踏切の警報が鳴っていた。足止めをくらい、あの光景を思い出す。

電車が通りすぎた後、あの光景が再現される。
今度は目をそらした。

「もう……なんなのよ……!」

しゃがみこみ、涙を流した。


「お前、見てないだろ?」

不気味な声が聞こえた。それも耳元で。
そういえば、事故のときハッキリと見ていなかった。すぐ椅子に避難したからだ。

わざわざ私に見せようとしたということ!?意味わかんない!

怒りが沸いてくる。

「いい加減にしなさい!」

立ち上がったと同時に目を開けてしまった。

足元に転がっていた生首は笑った後、消えた。

それから幻覚が見えることはなくなった。
しかし、夢にはまだでてくる。