作家たちの話

それから、またA子は深夜に目が覚めた。
またハンガーラックが見える向きだった。B子の話を思い出し怖くなる。

何も起きない。そう言い聞かせたが、マフラーの巻き方がいつもと違うことに気づいてしまった。

巻くのを忘れて適当にかけてしまったのかもしれない。
起きあがり、確かめに行く。

ハンガーラックにくくりつけられたマフラーは、女性を吊り下げていた。
足は天井をすり抜けている。生きている人ではない。

やっぱりいわくつきだったんだ……
A子はすぐに家を出た。冷静になってからどこに行こうか考える。すぐにB子が思い浮かび、公衆電話でB子に電話をかけた。

B子の家に行くと、起きたことを全部話した。B子も話が聞きたかったらしい。

「やっぱりね」

「うん、あの服どうしよう……」

「神社に持っていくしかないわね」


翌朝、休日だったためB子に連れられて神社に行った。

お祓いの後、A子は服の持ち主のことについて教えてもらった。
あれは首つり自殺した人の物だった。そして、死んだことに気付かずA子の部屋で首をつっていたという。

あの時A子が部屋を出ていなければ、霊が気付いて何かしてきたかもしれない。
霊感は無いけど詳しいB子の話によると、霊を見ても関わらないのが一番ということだった。下手に近づきすぎると助けを求められたり……面倒なことに巻き込まれるらしい。