五人が行方不明になり、藤多もあのときのことを聞かれる。

山に行った時、五人が滝を見に行こうとした。自分は他に見たい場所があったので別々に行動したと言った。

滝を探して見つかるわけがない。

トンネルを探されると車と遺体が見つかって、空いた運転席を見られれば自分が犯人だと思われる。

結局、五人は見つからなかった。

藤多は無事卒業し、飲み会にも参加し楽しんでいた。

しかし、それらの予定が無くなると後悔するようになった。

あんなところに行かなければよかった。こんな目に遭わずに済んだのに。全員が無事卒業できたのに。

自分の人生に傷がついた。この事実を一生背負っていくことになる。

急に、怨まれていないか怖くなる。まさか呪われるなんてことは……。

暗い部屋が怖くなり、カーテンを開けた。


窓の外に、後ろを向いている六人の男女がいた。

一斉にグルッとこっちを向く。目を見開き、部屋の中に入ってくる。

「みーつけた」