「深夜、君に」
その人は時々深夜に働いていました。幽霊とかは見たことないし、いるなら見てみたいと言っていました。
深夜零時、お客さんは二人しかいません。本を読んでいる男性とお菓子の棚を見ている女性です。
一人でもよかったかもなとバイト仲間の野洲が言いました。
売れ残ったら食べようかなと思いながら、田中は一つだけになったチキンを見ていました。
本を読んでいた男性は、本と栄養ドリンクを持ってレジに来ます。野洲がレジ打ちをしました。
田中は男性が帰ったのを見届けてから、あー、暇と呟きました。
「おいお客様がいるところでなんてことを……」
野洲に言われて気がつきました。まだお菓子の棚の所にいます。
ごほんと咳払いをして、一人だけのお客様を見ます。
「ずっとあそこにいるよな」
ずっとお菓子の棚を見ているのです。
「どれ買おうか迷ってるんじゃないか?」
真っ黒でボサボサの髪、白いワンピース、いかにもな見た目のせいで想像が膨れ上がります。
田中は少し不気味になってきました。
その人は時々深夜に働いていました。幽霊とかは見たことないし、いるなら見てみたいと言っていました。
深夜零時、お客さんは二人しかいません。本を読んでいる男性とお菓子の棚を見ている女性です。
一人でもよかったかもなとバイト仲間の野洲が言いました。
売れ残ったら食べようかなと思いながら、田中は一つだけになったチキンを見ていました。
本を読んでいた男性は、本と栄養ドリンクを持ってレジに来ます。野洲がレジ打ちをしました。
田中は男性が帰ったのを見届けてから、あー、暇と呟きました。
「おいお客様がいるところでなんてことを……」
野洲に言われて気がつきました。まだお菓子の棚の所にいます。
ごほんと咳払いをして、一人だけのお客様を見ます。
「ずっとあそこにいるよな」
ずっとお菓子の棚を見ているのです。
「どれ買おうか迷ってるんじゃないか?」
真っ黒でボサボサの髪、白いワンピース、いかにもな見た目のせいで想像が膨れ上がります。
田中は少し不気味になってきました。



