「怖い怖い怖い!」
高時が髪の毛を振りまわす勢いで体を揺らす。
「洋館で……明日出る……」
高郷は冷や汗をかいた。
「今の状況とぴったり合ってるよね」
「山奥じゃない、山奥じゃないからセーフだっ!」
遂に島矢が言ってはいけないことを言ってしまった。石蔓が机を叩いているのを島矢は笑って見ていた。
「危なっ!ランプが……」
机を叩くせいでランプが倒れかけたのを高時が支える。
「次だ次!」
今度は顔を真っ赤にして石蔓が言う。暴れてランプが倒れかけたりしたのが恥ずかしかったのだろう。
「はい、僕の番ですね。石蔓さん、高時さん、暴れないで下さいね」
「今度は暴れねーよ!」
急に立ち上がり宣言した。その時にぶつかってランプがまた倒れかける。
「言ってるそばからじゃないですか!後私もいたって普通ですから!暴れませんから!」
うるさいなと思いながら高郷は話を始めた。
「コンビニで働いていた人から聞いた話です……」