「おいっその後どうなったんだよ!?」
石蔓が机を揺らす勢いで机に両手をついた。
「えっ、ニヤッと笑って消えて行きましたけど……」
「気味悪りぃぃ!」
石蔓は真っ青な顔で頭を掻き毟る。
「ひっ人じゃないってことですよね!?」
高郷が怯える。
「笑って消えていくってところが嫌だわ……」
「さわやかに消えて欲しいよね」
島矢がそう言うと、高時は吹き出した。
「さわやかにっ……!でも見た目があれだったんでさわやかぶられてもっ」
高時はツボにはまったのか笑い続ける。しかし、爆笑しているわけではなく、少し抑えたような笑い方だ。
「何なんだこいつは……怖い目にあっても笑うとか……」
高時が落ち着いたのを確認して再開する。高時が最後なので、また椿森に戻る。