今度は自分たちの教室に行くことになった。三階に着いて、教室が見えてきたところで山津はトイレに行きたくなった。
「先に行っててくれ」
廊下を走ってトイレに向かう。誰もいないので個室に入った。いつもは個室に入るとからかわれるので皆入ろうとしない。
学校のトイレは家と違って汚いし暗い。怖い場所は好きだがさっさと出たいと思う。
ズリ……と、何かを引きずる音がする。時折、ポタポタと音がする。
どんどん近付いてきているようだ。不気味な音から逃げたくてすぐに水を流し、トイレから出ようとする。
ドサッ。何かが落ちた。黒いものが視界に入る。
血まみれの女が扉から山津を見降ろしていた。ポタポタと血が滴り、床に落ちる。動くことも無く、虚ろな目でただ山津を見る。
「うわあああ!」
山津は叫び、外に出ることも出来ず縮こまる。
「山津、どうした!?」
川崎が駆け付け、山津がいると思われる個室に呼び掛ける。
「血まみれの幽霊が……」
「いないぞ。まさか見たのか!?」
目を開けるといなくなっていた。扉には血の跡もついていない。
山津は教室に行くのをやめて帰ることにした。その後川崎に何があったのか聞かれたが、出来るだけ早く忘れたかったので言わなかった。
「先に行っててくれ」
廊下を走ってトイレに向かう。誰もいないので個室に入った。いつもは個室に入るとからかわれるので皆入ろうとしない。
学校のトイレは家と違って汚いし暗い。怖い場所は好きだがさっさと出たいと思う。
ズリ……と、何かを引きずる音がする。時折、ポタポタと音がする。
どんどん近付いてきているようだ。不気味な音から逃げたくてすぐに水を流し、トイレから出ようとする。
ドサッ。何かが落ちた。黒いものが視界に入る。
血まみれの女が扉から山津を見降ろしていた。ポタポタと血が滴り、床に落ちる。動くことも無く、虚ろな目でただ山津を見る。
「うわあああ!」
山津は叫び、外に出ることも出来ず縮こまる。
「山津、どうした!?」
川崎が駆け付け、山津がいると思われる個室に呼び掛ける。
「血まみれの幽霊が……」
「いないぞ。まさか見たのか!?」
目を開けるといなくなっていた。扉には血の跡もついていない。
山津は教室に行くのをやめて帰ることにした。その後川崎に何があったのか聞かれたが、出来るだけ早く忘れたかったので言わなかった。



