作家たちの話

「丑三つ時……上に」

親が眠った深夜十二時ごろ、校門前に集まった。

「よし、全員いるな?家族に気付かれなかったか?」

山津が確認する。霧島と三宅以外は気付かれていないらしい。

「多分出ていったところ見られたけど、酔っぱらってたし覚えてないだろ」

霧島はそう言って笑う。成績優秀だが、父親はアルコール中毒、母親は夜勤なので夜は結構自由にしている。

「妹が起きたけど……寝起きはぼんやりしてるから、ちらっと見ただけですぐ寝たよ」

三宅は怖い話が大好きな女子で、頭が悪い。成績は諦められていて親は他の兄妹に集中している、

「おばあちゃん変な時間に起きないかなぁ?」

八重は山津と一番仲がいい女子だ。男勝りな性格で幽霊も怖くない。

「さっさと行こうぜ!」

川崎は山津の幼馴染で、山津とともに先生に目を付けられている。一年生の頃から問題行動を起こし、この学年でも有名になっている。

「そうだな。それじゃ、幽霊探検レッツゴー!」

山津が先頭に立ち、後ろに八重、川崎、霧島、三宅が続く。フェンスを乗り越え、真っ暗な校内に入って行った……