警察が調べたが、高時は見つからなかった。本当にこの世から消えたようだった。

洋館のカーテンが、いつの間にか閉められていた。
あの時怖い話をした机の上に、高時の体が横たわっている。

五つしかなかった椅子が六つに増えている。
増えた椅子に座っているのは、青白い肌の男だった。

男は赤い唇を歪める。

カーテンの隙間から、線のように光が入ってくる。
四つの土産を両手に持ち、佇んでいた。