色々な愛のカタチ―短編集―

今もまだ、話しかけたら答えてくれそうで君が居たらなんて考えて、頭の中で再生してしまう。








「何て、ダメだよね。君に八つ当たりなんて。」







そう笑って、手を合わせる。









目を開ければ、小さな額縁の中で太陽の様に笑っている君が居る。








その笑顔は、確かに此処に在ったもので、
確かに私は触れていた筈で、なのにもう手の届かないもの。






だけど、でも確かに君はここに居たんだ。






「行ってきます。」