色々な愛のカタチ―短編集―

その間は、『彼は本当に私の事は好きじゃないんだ。』



それだけが頭の中で回っていた。






カランカランとドアが開く音が鳴り、それと同時に体に外の冷気が刺さる。






私の視界には名残惜しそうに店を見つめる彼が映っていた。





私に気付いた彼はハッとする。






「ごめん。行こうか。」






そう言って私に目を向けず、踵を返し歩いていく彼。






ねぇ、私まだ返事してないよ。




ついていってないよ。





ねぇ、振り向いてよ。