一匹少女が落ちるまで



「…理央、お前どうしたんだよ」

「なんで雨宮なんかのこと…」



移動教室に向かう廊下。


バスケ部の連中が俺を囲んでそう言いだす。



「…なんでって…流石にさっきのは見てられなかったよ」


少し前の俺なら絶対に見て見ぬ振りをしていた行為。



「理央、やさしーな。どーすんの?雨宮がお前のこと好きだとか言い出したら。付き合うの?」


連中はケラケラとからかうように笑いながらそういう。