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お風呂から出て部屋でタオルで髪を乾かしていると、携帯が鳴り出した。
最近では、あんまり使われなさすぎてかわいそうだなんて思ってた私の携帯電話も、よく鳴るようになった。
私は、通話ボタンを押すと耳に携帯を当てた。
『あっ、もしもし紫月?』
この声は、今は随分話すようになった玲奈だ。
今彼女と心と過ごす毎日が楽しくて、嫌がらせされていたあの日々を思い出す暇なんてない。
それくらい本当の友達になれてる気がする。
「うん。どうしたの?」
『あ、明日なんだけどさ、お昼からでいいかな?』
そう。
私たちは夏休み当日、近くのカフェで夏休みの予定を立てようと話していたのだ。
「うん。大丈夫。みんなこられる?」
「うん。赤羽くんはバイトが夜からだって言ってたし、山岡くんは桜庭くんとくるって」
「…そっか、よかった」
理央の名前を聞くだけで嬉しくなって安心するなんて。
『紫月』
「ん?」
『ありがとう』
「え、どうしたの突然」
玲奈のいきなりのお礼にびっくりする。



