一匹少女が落ちるまで



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「ちょっとホッシ〜最近誰と連絡とってんのー?新しい彼氏ー?」


一学期の終業式が終わった夜。



夕飯を食べ終わったあと、ダイニングテーブルでくつろいでいた園子がソファで携帯をいじる星花に冷やかすようにそう聞いた。



「はぁー?新しいって何。昔の彼氏とかいないんですけどソノちゃんのバカ」


「なにそれー!語尾に悪口入れるのおかしいでしょー!最近なんだか楽しそうだからこっちも素直に嬉しいだけなのに!ホッシーが可愛くて大好きで仕方がなくて…」



「えー絶対ソノちゃんのそういうのには裏があるんだもん。冷凍庫のアイス、あれ私のだからね」


「ばれたかー!…一口ちょうだい!」


そう言う園子は本当の気持ちがばれてしまったのになんだか嬉しそうで。


「ソノちゃんの一口はアイス丸ごとを指してるからダメ」


「じゃあちょっと」


「私的ちょっとね」


「ホッシーのちょっとなんて米粒じゃん」


「文句言うならあげなーい」



「世界で可愛い星花ちゃん」


「まぁ、いいだろう」


星花はそう言ってソファから立ち上がり冷蔵庫に向かって歩いた。