一匹少女が落ちるまで



でも、本当に良かった。


理央も玲奈も山岡くんも


これから一歩、また頑張ってほしい。


って…。


理央がここに来た初めての日から、私も随分変わったなと思う。


どうでも良かった他人のことが気になって眠れなかったり


辛いと一緒に辛くて、彼らが嬉しいと同じように嬉しくなる。



そして、そんな気持ち以上に…。



隣に座る彼をチラッと横目で確認する。


理央をみたり、理央と話すだけで、トクントクンと心臓が速く鳴るようになったのもいつものことになった。


『告白しないの?』

とか

『桜庭くんもきっと同じ気持ちだよ』


なんて、みんな言ってくれるけど。



怖くて絶対に言えないし、理央は絶対私のことなんか好きじゃない。



理央は学校で1番と言われるくらいのイケメンで、女子から大人気の人。


それに比べて、化粧なしのメガネで愛想のない私なんて、どう頑張って釣り合わないし、絶対恋愛対象だなんて見てもらえない。