一匹少女が落ちるまで




「いや、ホッシーの場合は違うのよ。紫月はなんていうか、好きなものは好きだってちゃんというじゃない。ホッシーは…あれはただのツンデレだね。うん」


1人でペラペラ喋って勝手にそう納得する園子。



ツンデレ…。


園子の口からはわからないワードがよく出てくる。



「それでー?学校どうだった?」


出されたオレンジジュースをグビッと一口飲んでから園子がそう聞く。



「どうって…別にいつも通りだよ」



そう。
いつも通り1人で過ごして、城ヶ崎さんたちに雑用を押し付けられ断って怒られた。
そして、放課後図書室で過ごして…。