一匹少女が落ちるまで




「ぜひなりたいっ!なる!」


両手をベッドに置いて、前のめりでそういう新山さんはすごく必死にそう言ってて、それがなんだかおかしい。


「良かったです。私でよければ、なんでも話してください」



「…うっ、ありがとうっ!!!」



新山さんはそう言って、勢いよく私を抱きしめた。



「ママにも相談できなくて、誰にも言えなかったから…本当に良かった。…私も、雨宮さんみたいにもっと強くなりたい」



新山さんは私を抱きしめたままそういった。



『紫月が強い理由がわかったよ。帰る場所がちゃんと紫月の居場所になってるからだな』



理央は前に、うちで勉強会をした後に私にそんなことを言っていたっけ。



『強い』


自分のことをそんな風に思ったことはなかったけれど、理央も新山さんもそんな風に言う。



2人にとっての居場所は一体…。