一匹少女が落ちるまで



「あ、…ありが…とうっ」


新山さんはくるっと振り返ってから、私からテッシュを受け取った。


私は、新山さんの気持ちを全部知ることはできない。


全部わかってあげることもできない。


だけど。



「…隣、いいかな?」



「えっ……う、うんっ」



泣いた子をあやすのには慣れている。



泣いている子は決まって。



私は新山さんのベッドで横になって、新山さんを抱きしめた。



「……っ?!…あ、あ、雨宮さんっ?!」



「偉いです。新山さんも、新山さんのママさんも」



私がそう言いながら彼女の頭を抱きしめたまま撫でると、彼女の体が小刻みに震え始めた。



きっと。



また泣いちゃった。



あれ…海斗と空はこれで大体泣き止むんだけど。