一匹少女が落ちるまで





「俺らが買ってくるから、雨宮たちは待ってて」


赤羽は紫月と新山にそう言うと、俺に「行こ」と声をかけてから、中華街を出てすぐ目の前にある移動販売の屋台に向かった。



「赤羽っ」


俺は彼を追いかけて、呼びかける。



「バーカ」


「はぁ?」


赤羽の突然の悪口に反射的にそう言う。


「雨宮悪くないからいいじゃん。お前のほうが暗い顔してんのおかしい。好きなら一緒にいられる時間もっと大事にしろよ」



「………ごめん。そうだな」



「それ。気持ち悪いからやめろ。昨日のニヤけた顔の方がマシだ」



赤羽はそう言うと、テクテクと屋台に歩いて行き、アイスを注文した。