一匹少女が落ちるまで



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「ごめんなさい。私がいたから、城ヶ崎さんにあんなこと…」



山岡たちより早くお店から出ると、少しして紫月がそう言った。



「いや、なんで紫月が謝んの。違うじゃん」


「そうだよ。城ヶ崎さん、雨宮さんのこと羨ましいだけだと思うから気にしないで」



俺と新山がそういうと、紫月は小さく頷いた。


紫月が1番わかっているはずだ。


自分は悪いことなんか一切していないってこと。


それなのに…。



「アイス食べようぜ。食後のデザート」



そう言って、どんよりした空気を変えたのは、赤羽だった。