一匹少女が落ちるまで


【side 理央】


俺たちグループが案内された席は、あろうことか山岡のグループの隣だった。

それに…。


「心!どうなの?桜庭くんと同じ班は」


山岡の向かいに座るのは、あの城ヶ崎。


「…う、うん。楽しいよ」


新山は目を泳がせながらそう言った。


楽しいっていうのはきっと嘘じゃない。

だけど、今この状況は、俺も新山もすごく居心地が悪いのは確かだ。


修学旅行の準備をクラスではじめた時期から、俺はバスケ部の連中から距離を置いていたし、新山は新山で、初めて俺と目があったあの日から、彼女を意識して観察していると、城ヶ崎に怯えてるように見える。