「行こっ!早めにお店行かないとどこもいっぱいになっちゃう」
新山さんは私の手を掴まえると、ズンズンと歩き出して城ヶ崎さんたちがいるお店を通り過ぎていく。
修学旅行が始まって、新山さんはなんだか城ヶ崎さんたちを避けているように見える。
教室では同じグループなのに班が離れてしまったけど、本当に彼女はそれで良かったのだろうか。
中華街をあちこちまわり、私たちはやっとお昼ご飯を食べるお店を決めて、店内に入る。
「お、理央」
お店の人が私たちを席に案内しようと歩き出してすぐ、こちらに声が聞こえてきて、私たちは全員で足を止めて振り向いた。



