一匹少女が落ちるまで



「昼飯どうする?」


「どこも美味しそうで迷うよな〜」


ガイドブックを見ながら、キョロキョロする理央と赤羽くんの後ろを、新山さんと2人で並んで歩く。


「新山さんは食べたいものないんですか?」


「私は…特には…」


新山さんが小さな声でそう言う。



「ねー!これも可愛くなーい?これもみんなでお揃いで買おうよ!」


突然、少し離れた雑貨屋さんから聞き慣れた声がして、私たちは声の方を向く。



そこには、城ヶ崎さんとそのグループの人たちがアクセサリーの置かれた台を囲んで騒いでいた。