一匹少女が落ちるまで



「普通の女子ならさ、旅行ってすごいワクワクしてるはずだし、あちこち回って楽しむと思うんだ。雨宮そういうのないから。恋愛とかにも興味ないだろ?」


「楽しいですよ?すごく楽しいです。なんか、今日の赤羽くんおかしいですよ?どうしていきなり、、、恋愛なんて言葉」



私がそういうと、赤羽くんは手に持とうとしたストラップを持つのをやめて、後頭部をガシガシとかいた。




「だな。おかしかったな」


赤羽くんはそう言って違うコーナーへと向かおうと足を動かした。


「え、赤羽くん。ストラップ…買わないんですか?」


「はぁ?なんで?」


「いえ、見ていたので…」


「あぁ、見ていただけだよ」


「……」


赤羽くんはそう言って、薄く笑ってストラップコーナーを後にした。