一匹少女が落ちるまで



「桜庭と新山だよ。いいの?ほっといて」


「それはどういう意味ですか?」


赤羽くんの言ってることがよく分からなくて首を傾げて聞き返す。


「…だよな。なんでもない。忘れて」



「は、はあ…」



今日の赤羽くんはなんだか少しそわそわしている。



赤羽くんの異変は、今日ホテルで班ごとに朝食を食べた時からだ。


「つーか雨宮さぁ」


「はい」


「本当に行きたいところねぇーの?グループで計画立てた時も、ずっと黙ってたし」


「はい、特には」


「なるほどね〜。興味なさすぎじゃない?」


「どういう意味ですか」


「だからさ」


ストラップコーナーに並べられたたくさんのストラップを見つめながら話す赤羽くん。