一匹少女が落ちるまで



「つーか…引くくらい顔赤いんですけど」


赤羽は投げられた枕に対して怒っていなくて、それよりも俺の顔を見てあからさまに引いてる顔でそういった。



「…さっき紫月に会った」


「それでー?」



赤羽は、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してから話を聞く。



「それで…なんか…」


「うん」


「可愛すぎた」


「はぁ?」


ミネラルウォーターを飲むのをやめて、こちらを凝視する赤羽。


「言いたいことはわかってるから!何もいうな!」


「ああ。きもいな」


「だから言うな!」


わかってるから、余計恥ずかしい。


「ん」



恥ずかしがって頭を抱えていると、ひんやりとしたものが俺の太ももに触れる。


赤羽がもう一本のミネラルウォーターを俺に差し出してくれた。


「きもいけど、きもくねー」


「なんだよそれ」


「イチャつくのは控えろよ」


「別に俺だけの好きだし」


「んなことねーんじゃないの。俺は羨ましいよ」


赤羽は少し寂しそうにそういうと、ミネラルウオーターを一口飲んだ。