一匹少女が落ちるまで



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「うわっ!赤羽くん、すごい感想書いてる!」


理央と赤羽くんを見つけてから、4人で記念館から出ると、新山さんが赤羽くんのしおりを覗いて、そう声を出した。



「根は真面目だもんな〜赤羽」


「うるさいよ。なんか、平和学習って色々と思うじゃん」


「へー…」


「何」

新山さんの声に、赤羽くんが少し目を細める。


「いや、思ってた感じと違ったので。はい」


「ふーん。新山、俺のことどう思ってたわけ?」


一歩引いて、赤羽くんのしおりを覗いたのを後悔してるように見える新山さんをよそに、赤羽くんは首を少し傾けてから、新山さんに近づく。