一匹少女が落ちるまで




私がゆっくりと、彼の方を振り向くと彼は優しい笑顔でこちらを見ていた。


理央…。


何考えているの?


「あと、赤羽、そして、新山さん」



「…桜庭」

「…えっ?!わ、わ、私?!」


私の他に名前を呼ばれた2人も口を開いて声を出す。


新山…さん?


アワアワと慌てている1人の女子を見る。


「…城ヶ崎さん…あの」

城ヶ崎さんに申し訳なさそうに話しだす新山さん。


「もぉ〜!心ったら〜!決まってたなら教えてくれればよかったのに〜!よかったね!桜庭くんの班になれて!桜庭くん、心のことよろしくね!」


城ヶ崎さんはいつもの倍明るくそう言ったかと思うと、自分の席へと戻っていた。



そして…。



私のことをギッと思い切り睨んだ。