「桜庭くんは私たちと同じ班なの」
教室によく響く声がそう言った。
「あ…そうなんだ…」
「だよね…」
腕を組んで長い足を強調させるような立ち方をした城ヶ崎さんの声で、みんなボソボソとそう言ってから、理央から離れていく。
「…ねっ!桜庭くん!」
理央の横に立った城ヶ崎さんは勝ち誇ったような顔をしながら、理央にそういう。
やっぱり、理央はクラスから安定の人気もの。
私とは世界が違う。
考え方だって…。
全然、本に集中できないのに、私は読書しているふりをやめない。
今ここで理央を見ることは。
絶対にダメだ。
そう決意した瞬間だった。
「俺、雨宮さんと同じ班になるから」
「…え?」
彼の声に、城ヶ崎さんが1番に聞き返した。



