一匹少女が落ちるまで



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放課後、俺はいつもように、バスケ部の連中や山岡の動きを確認してから、早足で図書室へと足を急がせる。



この感じにはだいぶ慣れてきたけど…。


情けない。


みんなにコソコソしながら紫月や赤羽と会って、2人にも嫌な気持ちをさせているはずだ。


だっさ。


パタ…パタ…。


ん?


俺が歩いていた足を止めると、少し遅れて、後ろから聞こえていた足音が止まった。


つけられてる?


俺は思い切って、バッと後ろを振り返る。



……


……


誰もいない。


そこにはシーンと静まり返った廊下だけがあった。



「気のせいか…」


俺はそうボソッと吐いてから、廊下の曲がり角を曲がった。