私は、花菜・ヴァイナ・ロイア。ヴァンパイアと鬼と人間のハーフ。
好きな時に人間になったり、ヴァンパイアになったりできるの。歌を歌うのが好きで、柊奏斗ヒイラギカナト先輩に練習を手伝ってもらっているの。

「あ~。ドレミファソラシド。よし、Ok。先輩、お願いします。」

「Ok。じゃあいくよ。」

奏斗先輩の伴奏とともに歌っているけど、自分の声に違和感。


このとき私は気づいていなかった。誰かが聴いていることも、あんなことになることも。