最初の頃はクラスからの冷やかしの声があったけど、見慣れたのか最近は少しおとなしくなった。 そして隣を歩く宇美に俺は言った。 「なぁ、今度の休みどっか行かね?」 「えっ?うん…いいけど」 付き合ってからデートらしいデートをしてないせいか、宇美は少し驚いている。 「どっか行きたい所とかある?」 「う―ん…」 宇美は、後輩が部活をしているグラウンドを見つめてから口を開いた。