「とうとうベスト4だっ、今日の相手は去年決勝で杉崎高と戦った相手だぞ」 「おぅ」 「絶対勝つぞ!」 「おうよっ」 そして試合開始のサイレンが鳴る。 ウゥゥ―――…… 「プレイボール!」 先発のカイの立ち上がりは良く、二回裏まで0点に抑える。 そして3回表。 バッター7番のカイが出ると、桜川スタンドが沸く。 「キャーー!!」 その悲鳴に私は耳を塞ぐ。 「また増えてるね?本道のファン、まぁ幹野くんの方が断然カッコいいけどっ」