花束を君に

彼と一緒になにも気にせず出てきたものだから、

お店で来ていたエプロンのままだ。

服の事を気にしてしまって彼の事を見てられなかった。

それに気づいたのかまた、さっきと同じ可愛らしい笑顔で服屋さんにはいっていった。

あいにく今は放課後で、私と同じくらいの高校生の人たちばかりだ。

〈カップルか〉というような厳しい目線を送ってくる。

気にするようなそぶりを見せない彼の態度には、驚かされる。