唯月くんは真剣な眼差しで私の右手を掴んだ。伝わる体温からも本気を感じる。
「うん、約束だよ」
また会うことを約束して、別れた。すぐには会えないけれど、約束があるからこの先に希望が見えた。
唯月くんは東京の大学を受験すると言うから、合格出来たら今よりも会える日が増える。
まだ二年以上も先のことだけど、会える日々を想像するだけで嬉しくなった。
2日後、この日の絵ハガキが届く。
外出から戻って、真っ先にポストを確認したら入っていたから安心する。
ハガキは手紙とは違って、先に取り出した家族が読んでしまう可能性があるから、何がなんでも先に取り出したかった。
階段を上がりながら、唯月くんが選んだハガキの風景を見る。北アルプスの山々と北陸新幹線が描かれていた。電車好きの唯月くんらしい選択だ。
「うん、約束だよ」
また会うことを約束して、別れた。すぐには会えないけれど、約束があるからこの先に希望が見えた。
唯月くんは東京の大学を受験すると言うから、合格出来たら今よりも会える日が増える。
まだ二年以上も先のことだけど、会える日々を想像するだけで嬉しくなった。
2日後、この日の絵ハガキが届く。
外出から戻って、真っ先にポストを確認したら入っていたから安心する。
ハガキは手紙とは違って、先に取り出した家族が読んでしまう可能性があるから、何がなんでも先に取り出したかった。
階段を上がりながら、唯月くんが選んだハガキの風景を見る。北アルプスの山々と北陸新幹線が描かれていた。電車好きの唯月くんらしい選択だ。


