「おいしい~
ママのハンバーグおいしい~!」

「もう、真希ったら、
喉つまらせるわよ?ゆっくり食べなさい」


そんな事言われたって、
美味しいものが目の前にあったら
ガッツリ食べちゃうよ!

晩御飯はいつも家族4人で食べている


私の隣は・・・お兄ちゃん!
好きな人の隣で食べれるなんて
なんでこんなに幸せなのかなぁ・・・♡

「ほら、ほら、お兄ちゃんも!
早く食べないと、真希がぜーんぶ
食べちゃう、うッッごほっごほッ」

お母さんに注意された途端に
喉に詰まらすのが私・・・

「真希?!ゆっくり食べろって、
母さんに言われただろ?」

背中をさすってくれる
大きい手
お兄ちゃんの手

「お、おにいちゃ・・・」

「お兄ちゃんは優しいのねぇ」
「隼人、真希の世話係だな(笑)」

パパとママはそうやって笑う。
だけどね、
知らないと思うけどね、
私はお兄ちゃんが好きなんだよ

「おちついたか?お茶でも飲めよ」

うう、優しい、お兄ちゃん大好き
私のお兄ちゃんはホントに優しい

差し出されたお茶を飲んで落ち着いた私



「あらぁ、真希があんまりにも飲むから
お兄ちゃんのお茶がなくなったじゃないの」

「!!!?!!!!???」

「いいよいいよ、落ち着いたもんな」



ニコって笑う、お兄ちゃん

これは、これは、間接き、き、

「うっぅぅぅぅッ」

「ま、真希?!次はどうした?!」




お兄ちゃんは今日もずるい。