JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

なのに、響までそれを食べなくて…
なんとなく後味悪い気持ちになった。



それから用意を終わらせて、玄関を出ようとすると。


「憧子さん」


「ん…?」

振り向いたと同時。

後頭部に手を添えられて、唇が重ねられた。



いきなりすぎて驚く私の唇を、響のそれが愛撫して…
つぅ、と。
その舌が爽やかなミントを口移す。



「ごめんっ、俺の性癖。
こーいうのやってみたかったんだけど…
ダメ?」

哀愁の笑みを零して、柔らかに問いかける。


「…

別に、いーけど…」

だって私たちは、身体の繋がりのみで成り立ってる恋人関係。
その一連を拒むつもりはない。


「…行ってきます」

結局食べる羽目になったミントのガムを噛みながら、玄関を後にした。




そしてこの日から、朝食とキスガムは毎日続いた。


バナナは飽きないように…
あずきだったり、ヨーグルトだったり、シナモンバターだったりと、トッピングを工夫されてて。

今日はなんだろう?と、少し私の興味を引いた。