JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

「ねぇ…
また洗ってくれる?」


「全然いいよっ?
憧子さんさえ良ければ毎日でもっ」


「…それはいい。
それより…

今日しない?」


「んっ、喜んでっ」



シャンプーの気持ち良さに触発されたのか、快楽的な体温に触発されたのか…

後引く気持ちと、お礼の気持ち。








「ねぇっ…
愛してるって言って?」


「んっ…
愛してるよっ?」


「っ…

私も愛してるっ…」


だけどそこに、愛はない。



行為中の私は、いつもこうだ。


一時的に淋しさは紛らわせても…
愛のない虚しい行為は誤魔化せない。

だからそれを誤魔化すように…
手に入らない愛を求めて、愛を縋って、愛の言葉を粉飾する。


そのせいで、勘違いした男に付きまとわれたりしたんだろうけど…

響はその心配がないから、心置きなくそんな言葉を吐き出せる。



でも別に相手は誰であれ、性行為は嫌いじゃない。

それは淋しさを紛らわせるだけじゃなく…
その夜は疲れるのか、途中で目が醒める事もなくよく眠れるから。



そしてこの日は特別、よく眠れた。