JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜

なぜだろう…


ネロリの香りに癒されたのか。
響のシャンプーに絆されたのか。

それとも、気に掛けてくれたのが嬉しかったのか。


なんだか心が、ほどけてく…



「さっきの話じゃないけど…
例えば、死ぬほど追い詰められてたとして。

もし死んだら…
死ぬくらいなら全部投げ出して逃げればよかったのにって、思ってくれるはずなのに。

生きて逃げたら…
怒られたり、悲しまれたり。

裏切ってて、傷付けてて、心配かけてて最低だったり…
自分が自分を非難する。


結局。

どれほど追い詰められてるかなんて、誰にもわからなくて…
どうすればいいのかなんて、自分にもわからなくてっ…」

ますます最悪の結果に結びつく。




「…

逃げるが勝ちで、いんじゃない?」


葛藤を打ち破るように、零された言葉。



「え…」


「そんな時があっても、いいと思うよ?」


つぅーう、と…
クイ、クイと。
絶妙なマッサージとともに、そう続いた。


あ…
気持ちいい…

思わず意識が、快感に奪われる。